会長挨拶

“One Health:人と地球の健康を考える”

 

 第20回会長 内藤裕二
 (京都府立医科大学)

この度、第20回日本機能性食品医用学会総会を2022(令和4)年12月3日(土)~4日(日) の両日にわたり「One Health: 人と地球の健康を考える」をテーマに主宰させて頂くことになりました。

本会は、日本機能性食品医用学会の要請により毎年開催されております学術総会です。 本総会では、「エビデンス」のある機能性食品の医用普及により国民の健康促進や生活習慣病予防に役立つことを目的として、特別講演、シンポジウム、教育講演、一般演題などが実施され、例年 活発な討議がなされております。特別講演においては筑波大学の江面 浩先生に「ゲノム編集技術による農作物の機能性向上」、教育講演では横浜薬科大学の速水耕介先生に「食品因子の機能性評価の問題点と新展開」という大変興味深い講演をいただきます。またシンポジウムは老化から癌の研究まで幅広く議論していただく予定です。

機能性食品の対象は、生活習慣病の発症や進行、また、それに関連した糖尿病、高血圧、脂質異常、肥満や虚血性心疾患、脳卒中、がんなどの発症といった全身の疾病です。今回は特に人の健康だけでなく、SDGs、COP26も考慮した地球の健康も考慮した「One Health」をテーマとさせていただきました。機能性食品の医用普及には、医師のみならず、薬学、農学、理学研究者など多職種の連携が必要であります。このように、本総会は、機能性食品の医用普及に欠かせぬものであり、参加者の年々の増加が見込まれ、その役割は重大で社会貢献度も極めて大きいものとなっております。

本総会を通して、機能性食品を多角的かつ科学的に議論されることを心より期待しております。

第20回日本機能性食品医用学会総会
会長 内藤裕二
(京都府立医科大学生体免疫栄養学講座 教授)